「夜中に何度も目が覚める」「寝つきが悪くて困っている」——こうしたお悩みは、シニア世代に多く見られます。実際、年齢とともに睡眠時間は短くなり、睡眠の質も低下しやすくなることが知られています。
この記事では、ぐっすり眠るための生活習慣や寝る前の工夫についてご紹介します。毎日の小さな工夫が、快適な睡眠につながります。
なぜシニアは眠りが浅くなるのか?
加齢によって、体内時計(サーカディアンリズム)が前倒しになるといわれています。そのため「早寝早起き」が自然になる一方で、夜中に目が覚めたり、早朝に目が覚めたりするようになります。
また、日中の活動量が減ることで、夜の眠気が弱くなるということもあります。
快眠のために心がけたい5つの生活習慣
1. 朝は日光を浴びる
朝起きたらカーテンを開けて太陽の光を浴びることで、体内時計がリセットされ、夜に自然と眠気が訪れやすくなります。
2. 昼間は適度に体を動かす
軽いウォーキングや買い物など、日中の活動量を意識的に増やすことが、夜の質の良い眠りにつながります。
3. 昼寝は短めに(20〜30分)
午後の眠気対策に昼寝は有効ですが、長時間寝てしまうと夜の睡眠に影響することも。短時間で済ませるのがポイントです。
4. 就寝前のルーティンを決める
寝る前は、リラックスできる時間を過ごすことが大切です。
- ぬるめのお風呂に入る
- お気に入りの音楽を聴く
- 温かいノンカフェイン飲料を飲む
5. 寝る直前のスマホ・テレビは控える
スマートフォンやテレビから出るブルーライトは、脳を覚醒させる作用があり、寝つきを妨げます。寝室には持ち込まない習慣をつけましょう。
寝具や環境の見直しもおすすめ
睡眠の質には寝具や室温・湿度も影響します。
- 布団やマットレスの硬さが体に合っているか
- 夏は熱がこもりすぎていないか
- 冬は寒すぎず、加湿が保たれているか
冷え性の方は、レッグウォーマーや湯たんぽを使うのもよい方法です。
眠れないときは、無理に寝ようとしない
どうしても眠れないときは、一度布団から出て、気分転換をすることも有効です。読書や音楽など、緊張をほぐせる方法を取り入れて、自然に眠気が来るのを待ちましょう。
まとめ
シニア世代の睡眠は、年齢に合わせた工夫が必要です。無理をせず、できることから生活に取り入れることが大切です。
質の良い睡眠は、毎日の健康を支える土台となります。今日からぜひ、快眠習慣を始めてみませんか?
参考・出典
この記事は、補聴器販売に20年携わってきた「楽々ライフ編集部」が執筆しました。
シニアの皆さんの暮らしがもっと快適になるよう、やさしくわかりやすい情報をお届けしています。